自信が持てない人間
私は自己肯定感が低い。自信も持ち合わせていない。
いつも、何かを始める前に悩みすぎてしまい始める事が出来ない。考えすぎる性格を持ち合わせている。
私のように臆病で何か物事を始める時に悩んでしまって、なかなか一歩を踏み出せない人は世の中にたくさんいるだろう。
いないとは言わせないぞ?
自信を付けたい。変わりたい。そう思うのが人間だと思う。
私はそのため、自己啓発本などを読み始めた。
「折れない自信の作り方」、「幸せに生きるには」のような題名の本である。
しかし、読んだだけでは何も変わりはしない。
読んで行動に移さなければいけないのだ。
結局は行動に移らないと何も始まらない。と言うのが結論である。後は、自分には価値があるや自分には自信があるように振る舞えなど。
私が思うにこのような本を読んでいる方たちは(私を含めて)行動が起こせないのに悩んでいるはずだ。なのにどの本にも行動に移すことが変わる近道だと書いてある。
少しだけでも心を軽くする事や一時的な自信を手に入れる事は出来るとは思う。しかし、一時的だ。時間が経てばまた、不安に押しつぶされるし、自己肯定感が下がっていく。
行動が移せないと悩んでいるのに行動に移すことが最善と言われるのは別に解決策が提示されたとは思わない。
世の中は栗松のように自分に自信がない人間よりも円堂守のようにがつがつ進んでいく人間の方が楽しめるだろう。
行動力の化身を化身アームドする事が出来ればと願う私。しかし、化身は居ない。
結局はどうであろうと行動に移した者が変われるのだ。
しかし、私は全く行動に移せない。今の状況に甘えている。私は不動明王だ。動かない。ただ、佇んでいる。その私を周りの変化した人達は何も変わっていない珍しい銅像だとジロジロ見てくる。そしてこう言うのだ。
「なんも変わんないね。なんか、魅力ないし、つまらないね。この銅像。」
なんてこった。お前ら覚えてろよ。
片手だけじゃ祈れね〜とでも?音を置き去りにするようにお前らも置き去りにしてやる。