妖怪 泥まみれ

私が小学生低学年の頃、今は住宅地の場所が田んぼだった。その田んぼではおたまじゃくしがよく取れるので夏休みに近所の友達とおたまじゃくしを取りに出かけた。

 

リアル僕の夏休み。子どもの頃の夏といったら虫などを捕まえに行くことだろう。

 

田んぼの広さは大きくて、田んぼのあぜ道に降りるにはフェンスを超えなくては行けなかった。

 

軽々と飛び越える友達。自分も運動には自信がある。フェンスを飛び越えるくらいなら全然出来る運動能力を持っている。

 

飛ぶ自分。  フェンスに足をかけて飛び越えた。

 

見事に着地!!!!

 

と思ったがフェンスを超えたあぜは急斜面になっている。そこで足をくじき、私は態勢を崩した。

 

「や、やばい!!頭から田んぼに落ちちゃう。汚れたらお母さんに怒られる。」

 

近くの雑草を必死に掴んで落ちないようにする。しかし、スルンっと雑草がぬける。

 

見事に頭から田んぼへDIVE。全体が泥まみれに。だいだらぼっちが誕生した。

 

泥まみれの私は一気にテンションが急降下。TTポーズでもしてしゅんです。とでも言った方がいいのかもしれないがその頃は少女時代やKARAの時代だろう。

 

私は仕方なく自転車を手で押しながら町中を歩いた。駅前も通らなければ行けなかったので駅前を歩いていると近くの交番の警官に

「あははは。お母さんに怒られるぞぉ〜」と

言われた。

 

恥ずかしくて。恥ずかしくてたまらなかった。そして私は将来は警官になる事を決心して、こうして今は警察官の中でも役職は上の方になった。私を笑った警官を地方に飛ばした。

 

なんて妄想を膨らませている場合ではない。

私はまだ、大学生だ。

 

帰った後は庭の水道でふるちんになりながら体を洗った。この時に外で裸体を晒す快感を覚えた。

 

そして、高校生の頃に裸体を晒したまま、町中を歩いたので捕まった。

 

なんてまた変な妄想を膨らませている場合ではない。まず、捕まりたくもないし、裸になりたいとも思わない。勘違いしないで欲しい読者には。

 

でもこんな事を躊躇いもなく言えるのが私だ。